こんにちは。プロダンサーの北牧雅文です。
社交ダンスを続けている方なら、以下のような疑問を一度は持ったことはありませんか?
社交ダンスのプロはどれくらい稼いでいるの?
大好きな社交ダンスのプロになって収入を得たいけど、生活できるくらい稼げるのか不安
社交ダンスプロの収入源はレッスン以外に何があるのかが知りたい
社交ダンスはサッカーや野球などのスポーツよりも情報が発信される機会が少なく、実態が見えないのが現状ではないでしょうか。プロダンサーに興味があっても、実際の収入はどれくらいなのか、どんな収入源があるのかがわかりにくいですよね。
そこでこの記事では、
- 社交ダンスプロの年収
- 社交ダンスプロの収入源
- プロになるためのおすすめレッスン
について詳しく解説します。
「社交ダンスのプロになりたい」「プロの先生の経済事情が気になる」という方は、ぜひ最後までお読みください。
社交ダンスプロの年収
社交ダンスプロの年収は、個人によって大きく差があります。なぜなら、年収は以下の要素によって変動し、プロダンサーによって状況が異なるためです。
社交ダンスは月謝制や時間制なので、多数の生徒を抱えていると生徒の人数✖️月謝となり、収入が増えやすいです。競技会で良い成績を残したりして認知度が高くスキルもある先生は生徒も増えやすいですよね。
反対に、競技会の成績が振るわないだけでなく、社交ダンスを教えるスキルも欠けているようであれば高い収入は見込めません。
また、社交ダンスのプロは個人事業主として活動している方が多いです。もちろん法人化をしてチームで活動したり、人を雇っている人もいます。(北牧は株式会社Kitamakiという会社を作りました。)
また収入の安定性で見てみると、個人事業主の場合は自分の頑張り=収入となり、会社員と比べて安定はしにくいです。人によっては、1ヶ月の収入が20万円を切ってしまうこともあるので、厳しい世界と言えるでしょう。
ただし、1ヶ月あたりの収入が100万円を超える先生もいます。テレビ番組の出演経験のあるダンサーが年収約2000万円と公表していたこともあるので、プロの社交ダンサーになれば会社員よりも稼げることも。
決して楽な道のりではないですが、自力で収入を大きく増やしたいと考えている方は、プロへの転向を検討してみましょう。(北牧の周りは稼いでいる人気の先生が多いので、関わってみるとその秘訣がわかるかもしれませんね^^)
社交ダンスプロの収入源5選
プロの社交ダンサーの主な収入源は、以下の5つです。
プロになったら、上記のような複数の活動から収入が得られるチャンスがあります。活動の手を広げると、収入が増えるだけでなく安定しやすくなるので、ぜひ組み合わせてみてください。
社交ダンスのプロになったら、どんな組み合わせで活動するのがよさそうか考えてみましょう。
1. レッスン
プロ社交ダンサーの代表的な収入源は、レッスンです。レッスンには、個人レッスンとグループレッスンの2種類があるので、それぞれ解説していきます。
個人レッスン
個人レッスンとは、講師が生徒に対してマンツーマンで行うレッスンです。生徒は初心者から競技会のトップ常連まで幅広いため、講師はさまざまなレベルに対応したレッスンをおこなう必要があります。
個人レッスンを受けてくれる生徒を増やすには、社交ダンスの技術に関する知識を有しているだけでなく、的確に教えるスキルも必須となります。また、同一の生徒と末長く付き合っていくには、コミュニケーションスキルも重要です。
生徒を獲得するには、数多く存在するプロダンサーから自身を選んでもらう必要があるので、資格や競技会での成績などが集客につながります。
グループレッスン
グループレッスンでは、1人の講師が5〜15人程度の生徒に教えることが多いです。複数の生徒を指導する必要があるので、大変だと感じることもあるでしょう。
しかし、グループレッスンの場合は1回で教える生徒の数が増えるほど売上が大きくなります。上がった売上は講師の収入に反映されるので、多数の生徒を集めるのが重要です。
グループレッスンは、個人レッスンほど一人ひとりを細やかに指導できないので、注意しなければ生徒が不満に感じてしまうことも。人数が多くなるほど平等に接するのが難しくなりますが、レッスン中は特定の生徒ばかりを指導しないように心がけましょう。
レッスンを受けた生徒に満足してもらえれば、長期的に通ってもらうことが見込めます。生徒に平等に接することは収入を安定させるのにも重要なので、グループレッスン時は可能な限り1人の生徒に費やす時間が均等になるように意識してみてください。
2. プロフェッショナルデモンストレーション
プロフェッショナルデモンストレーションは、ダンスパーティーの最後にプロが披露する踊りのことです。一般的には「プロデモ」と呼ばれ、ダンスパーティーに招待されたプロが出演します。
招待されることが多いのは、競技ダンスで上位クラスや成績の良いペアです。社交ダンスについて発信しているYouTuber「你也會!社交ダンスYinggui老師」は「世界チャンピオンレベルの上位ペアならば1回5種目、1本50万円程度の報酬をもらえる」と話しています。
ただし、上位クラスや成績の良いペアのみが招待されるわけではありません。生徒を連れていくことが条件になりますが、親交のある先生のパーティーであれば出演しやすいです。
プロフェッショナルデモンストレーションは、多くのお客さんにダンスを見てもらう機会になります。まだ講師を決めかねているお客さんもいるので、生徒を増やすチャンスになるでしょう。
3. パーティー
パーティーでは、アマチュアデモンストレーション、通称アマデモがあります。プロがアマチュアの方と一緒に踊る場合、お相手料をいただきます。
そのため、一緒にパーティーに出演する生徒がお客さんが多いほど、プロの収入が増えるのが特徴です。お相手料の金額はプロが決められるので、お客さんに納得してもらえる金額を考えましょう。
ちなみに、パーティーでは多数の人にダンスを見てもらうことになるため、出演する生徒が教室に通う頻度が高まる傾向にあります。お相手料をいただけるだけでなくレッスンの収益も増えるので、パーティーに出演する生徒が多いほど収入が伸びやすいでしょう。
4. 賞金
競技会に出場して優秀な成績を残すと、賞金がもらえることがあります。賞金額は競技会によって大きく異なり、同じ1位でも100万円獲得できる大会もあれば、5万円の場合もあります。
また、そもそも賞金がもらえない競技会も多いので、他の収入源がなければプロの社交ダンサーとして生きていくのは難しいです。それだけでなく、競技会に出場するには、出場量を納める必要があります。
例えば、2019年に行われた「JDSF”Asian World Dance Sport Festival019”」では、プロのエントリー手続き料が7,000円でした。単純に収支のみを考えると、競技会への出場によってマイナスになる方の方が圧倒的に多いです。
そのため、競技会での賞金がなくても十分に生活できるように他の方法で稼ぎましょう。ただし、競技会出場はプロダンサーとしての知名度を高める絶好の機会になります。
踊りを見て興味を持ってもらい、レッスンに発展することも十分に考えられるので、可能な限り多くの競技会に出場するようにしてみてください。
5. YouTube
社交ダンスについてYouTubeで発信し、収入を得る選択肢もあります。2020年9月現在、YouTubeは日本人ユーザー数が6,500万人を超え、さらなる発展が期待されているSNSです。
すでに発信を行っている社交ダンスプロが存在しています。YouTubeは、動画の間にはさむ広告を視聴者に見てもらうことで収益が発生するのが特徴です。
YouTubeで発生した収益に関する情報は少ないですが、大手事務所の「UUUM」が発表した資料には、YouTube広告からの収益が39億7,300万円、動画の総再生数は116億3,700万回と記載されています。単純計算で1再生あたり0.34円の収益が発生し、100回再生されると34円になります。
1再生の収益は、設定される広告数や再生される国によってチャンネルごとに変動するといわれていますが、10万回再生されても34,000円とそこまで大きな金額ではありません。そのため安定的に収入を得るには、再生数が増えるように良質な動画を配信し続け、チャンネル登録者数を増やすのが重要です。
社交ダンスプロになれば全員収入を得られるのか?
社交ダンスプロになれば、収入を得られる機会はあります。基本的には、講師としての収入がメインになる方が多いでしょう。
ただし、社交ダンスプロになったからといって全員が生活可能なレベルまで収入を得られるわけではありません。日本には多数のプロダンサーが存在し、それぞれがレッスンを実施しているので生徒から選ばれる必要があります。
また、社交ダンスは講師と生徒が直接接触するスポーツのため、新型コロナウイルスの影響を大きく受けました。感染拡大防止のため休業を余儀なくされ、教室を閉じたり廃業寸前になったりしているところも多数存在しています。
もちろん強い想いがあり、続けていくことで道が開ける場合もありますが、そのためには相当な努力が必要です。道を切り開くような高いレベルを目指すには、高度な知識をもつ講師から直接指導してもらうことが一番の近道です。
世界選手権元日本代表であり、JDSFの最高位のプロ資格を有する北牧雅文なら、講師として活躍するためのサポートができます。多少金額が高いとしても可能な限り早く講師として稼げるようになりたいという方は、ぜひ北牧雅文にご連絡ください。
北牧のレッスンは公式LINEに登録していただくと、本来必要な入会金20,000円が無料になります。強い想いがあり社交ダンスのプロとしてスキルを高めたい方は、まずは公式LINEからご連絡いただき、レッスンを受けてみてください。
社交ダンスプロは努力次第で収入が上がる
社交ダンスプロの収入は個人差が大きく、月収20万円を切る場合もあれば、年間で2000万円稼ぐ場合もあります。プロの社交ダンサーになると、レッスンやパーティーなど複数から収入が得られるのが特徴です。
特に、自分のレッスンを受けてくれる生徒が増えれば、収入が安定しやすくなるだけでなくパーティーでの収益が増加します。また、ダンスの技術を磨けば競技会で賞金をてにすることも可能です。
社交ダンスのプロは必ず稼げるという保証はないですが、収入源が豊富にあり努力次第で高収入を実現できます。実際にプロになったら、1つの収入源に縛られるのではなくさまざまな活動に取り組み、収入を上げていきましょう。
あなたと一緒に社交ダンス界を盛り上げて行く日を楽しみにしています。